絵の具では簡単に思いどうりの色を出せます。
このような状況は私には魅力的です。
残念ながら私どもの仕事では
前もって糸を染めておかなくてはなりません。
色数が思いのほか沢山入ります。
染めた糸は収納しなくてはなりません。
箱の中にまとめて入れておくと
糸と糸が擦れて毛玉になり使い物になりません。
また、配色の時あんがい糸が痛むのです。
一綛の重さ12~13g、長さ450~500m。
京都の糸屋さんでは、この単位での販売です。
わずか数mしか使わない糸でも
この単位で染めておかなくてはなりません。
私はこの一綛が全部巻けるような特製の管を
塩化ビニールで作っています。
糸の維持管理は特別な注意が必要です。
刺繍糸のご注文があれば、お請けいたします。
まずは、必要な色の色見本を送ってください。
色の付いている物なら何でもいいのですが、
より正確に必要な色をと言うと
2cm四方ぐらいの厚紙に絵具で色を付け、それを送るよう頼んでいます。
色の事を言葉で伝えるのは無理なので、
分かりやすくこの様に色見本を作ってください。
必要な色を必要な時に求める。
その方が経済的で無駄が少なくて良いと思います。
色が先にあって何を作るかでなく(それもいいと思うけど)
イメージがあって、デザインがあって、
設計図があって、配色があって、
そして必要な色を求めて、その色を集める。
そんな制作上の手順をいつも話しています。
で、注文主から送られてきた色見本を頼りに
工房の糸箪笥から選別して
紙管に巻き取り送ることにしています。
遠慮なくご注文下さい
1管 500円