糸箪笥は宝石箱

絵の具では簡単に思いどうりの色を出せます。
このような状況は私には魅力的です。
残念ながら私どもの仕事では
前もって糸を染めておかなくてはなりません。
色数が思いのほか沢山入ります。
染めた糸は収納しなくてはなりません。

箱の中にまとめて入れておくと
糸と糸が擦れて毛玉になり使い物になりません。
また、配色の時あんがい糸が痛むのです。

一綛の重さ12~13g、長さ450~500m。
京都の糸屋さんでは、この単位での販売です。

わずか数mしか使わない糸でも
この単位で染めておかなくてはなりません。
私はこの一綛が全部巻けるような特製の管を
塩化ビニールで作っています。

糸の維持管理は特別な注意が必要です。

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日本刺繍の技


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