額装
「日本刺繍糸を使った造形」

変化のある芯棒に秩序正しく巻かれた無縒の刺繍糸
グラデーションから生まれる不思議な色の世界
金属的でデジタルアートにも似た精巧な輝き
縒りのかかっていない刺繍糸の可能性の追求です。

綛(かせ・糸の束)を染色し、小管に巻き取ります。
2800色収納できる糸箪笥には
期せずしてグラデーションの妙を得
糸風景はそれだけで美しい秩序を示しています。

檜の木材を三角形・台形・半円形に型どり
それぞれの棒に対して直角に絹糸を巻きつけます。
棒の面には角度がついているので、
糸の面は微妙に輝きを変えて見せます。
また糸と糸が相互に反射したり輝きを重ねて見せたり
色の配列と立体の組み合わせがデザインに変化をあたえ
絹糸の美しさを最大限に引き出します。

本当は、素材に手を加えないのが
一番いいのかもしれません。

交差線

日本刺繍を使った平面造形

18cm×14cm......「F-0」の世界。

F-0のキャンバスは葉書より2廻りほど大きい面積です。
そんな小さな空間ですが、生地に下絵の無い自由さは、
無限に広がる空間に身を置いているような開放感があります。

ひと針の糸渡りを意図的に重ね、
心のおもむくままに針を進めます。

下絵に添いながら文様をぬい進めるのではない、
今までと違った刺繍の作品になればと考えます。

日本刺繍ギャラリー


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