螺旋ー4
2019年8月1日
刺繍のことですけど
私はこんなもんではないって思っているのです。
岸本景春、平野利太郎という刺繍作家に大きな影響を受けて、
このお二人の作品に、
刺繍と言う表現技法の可能性に、
とんでもない衝撃を受けたのです。
もう30年も40年も昔の事。
今、刺繍はね 「こんなもんではないはず」
といつも気になることが在るのです。
「もっと面白くて豊かで表現技法としては非常に優れている。」
と、そう思っているのです。
刺繍だけで、糸だけで
世界はもっと広がると、そう思っているのです。
この仕事をして60年になりますが
刺繍の可能性はもっと奥深いと、
そんな事を真剣に考えているのです。
2016年8月からず~~っと考えて
いっぱい書き溜めたデザインを
生地の上に置いて見ました。
そんな思いで取り掛かった新しい試みです。
日本刺繍アトリエ森繍の公式instagramでも、
随時、作品の紹介をしています。
こちらもぜひご覧ください。
2019年8月1日
2019年5月28日
平成から令和新しい時代の幕開け。
平和であってほしいと切に願うのです。
そう言えば平成の30年は私にとっても激動の時代でした。
2019年5月1日
直線の移動による放物線の構成。
任意の角度を持った2本線上をある数値をもって等分し、
それを結ぶ。
其の直線の移動によって放物線ができる。
それを1単位として気の向くままに平面構成として仕上げる。
文字で説明すると益々難しくなるのです。
2019年4月10日
時は止まるところを知らず 流れ続けている。
自分も生まれてから1日1日を積み重ねて今日の自分があるように
時代もとめどなく時を重ねて現在があって其の営みは明日へと続き未来がる。
「新しいもの」を作ろうとしている。
昨日作ったものなかなかええやんそう思いながらも
次に作るものを模索する。
2019年2月18日
「サワコの朝で」ピアニストの清塚信也さんがおっしゃってました。
コンクールが全てではない、
審査員でも賞でもない音楽家の評価は、
観客が決める自分にしか出来ないものを探すのだと・・・・・・
妙に納得している。
2019年1月27日
「飾るな、研け」この言葉をデザインする時いつも思い出す。
光はある基点から放たれ反射し屈折し吸収される。
それが反復され、波動となりやがて模様になる。
この光跡ー4はそんな感じ。
綿密な計画性がその完成度を支えていると思っている。
時間も労力かかるしイラつくし迷路に迷い込んでなかなか脱出できないときもあるけど
デザインしているときがあれやこれや考えているときが一番楽しい。
2018年12月8日
物理、数学、哲学、美術は人間の純粋な思考から、
文学、法律、文化は人間の生活の中での出来事言わば後付け。
物理、数学は、数式で表すことができて極めていくと其の数式は美しくなる。
今挑戦している交差、光跡、螺旋はそんな感じがするのだけど。
難しいことは良く分からない。
形と色を追いかけているだけ。
2018年11月17日
交差-20の続きです。
黄色から紫色まで8色の図形が繋がります。
構造上パネルは3種になります。
展示の工夫も考えながら構成するところまで進みました。
2018年10月24日
交差20と同じ「円」の構成ですが意識しているのは「正方形」なのです。
その円の中心にある [ 四方形 ] がある角度で傾くように。
大きな収穫です。
2018年9月6日
実に1年ぶりの制作でず~~っと気になっていた「円」の構成なのです。
構造上、制限と限界がありますので長方形を中心に左右に正方形伴う3部作での構成。
中心の長方形はただいま製作中。
2018年7月13日
今年に入ってから6点目
交差18と同じデザインだが地色と構図を変えた。
白地とブルー地、構図の違いで変化を出し展示を工夫したいと思います。
インスタグラムでも発表しているのだが「これは何刺繍ですか?」とコメントを頂いた。
う~~ん。そんなことは考えたこともなかった。
そう言えば刺繍には刺しヌイ、菅ぬい、ケシぬい、駒ぬいなどなどその技法に名称が付いている
(京ぬい、加賀ぬい、などは産地名だが、これはさておいて)
ここに発表している刺繍さて何と言えばよいのやら、
ちょっと困っている。別に名称などいらないと思うのだが。
2017年7月7日
2017年 5点目
2017年5月11日
2017年 4点目
白地への刺繍はいくつか制約があって気を使うが
白地ゆえの美しさが魅力的で無視できない回避できない。
交差と螺旋の組み合わせ、面積は今までで一番大きい
2017年3月23日
2017年 3点目
2017年3月2日
2017年2点目
白地、裏に回った糸が表に写るので濃い色が使えない。
ギリギリの濃度、ちょっとお気に入りなのです。
2017年2月6日
デザインしかけの始めは「光跡」ではじめたのだがどうしても解決したいところが出てきてそこの辺りを触っていたら「交差」になってしまいました。
黒地が多かったのですが 今回は「白地」
白は綺麗なのですが 白ゆえの欠点があって 濃い色が使えない。
それはそれとしての制約と割り切ればいいのですが・・・・・。
2017年1月23日
2016年12月20日
2016年12月10日
直線だけで構成されたデザインとして
いくつかの交差線を作ってきたが、
それだけでは説明できないデザインが誕生した。
「交差」「螺旋」「光跡」と名付けて範囲分けをしなくてはならない。
取りあえず螺旋-1を。
2016年12月1日
交差はとうとう15まで進行
このシリーズは着物や帯などの和装品の刺繍に向いていない。
「針足」と言っている一針の糸の渡りが長すぎるからです。
刺繍での表現技法としてのあくまでも手段。
専用のかっこいい額に入れようとおもっている。
「額装」となるとそれはそれで形とか色とか考えなくてはならないことが幾つもあって・・・・
まだキャンパスに張ったままにしてあるのです。
何時か壁面を「交差」と「光跡」と「螺旋」で気の向くままに展示してみたい。
2016年11月22日
2016年11月13日
この紬地も昔々に頂いたもの
何時か何かしたくて大事に残していたもの。
6花の中心に染料で少し色を刺して・・・
好んでする方法ではないがこれもまたありかと。
直線で構成するデザインもいろいろ詰めていくと
「交差」だけでないようになって例えば「光跡」だったり「螺旋」だったりする。
今後「交差」と「光跡」と「螺旋」に
区別しなくてはならなくなった。
2016年11月6日
昔、昔に頂いた紬地をベースに使って。
背景の演出もそれなりの課題。
2016年10月29日
「円」だけの 構成
「円」の作り方はいくつもあるのだが
一筋の糸の重なり(交差)で様々な「円」を作り
それで構成する。
中心に小さな花を配置。
2016年10月23日
キャンパスは「木製パネルジャケット版」
「糸一筋」の 交差で模様を構築
中心に「刺しぬい」で八重付きの6花
地色は黒、試作の段階とはいえ少し固まってきた。
2016年10月16日
10点目の発表
6角形になり七宝になり6花になる。
直線の交差が予期せぬ形に進化する それをある目的をもって 構築する。
線画の内側を刺繍糸で埋め尽くすという今までの刺繍の概念とは
ほど遠い。
しかしまだまだ試作の段階。
2016年10月10日
「円」と「6角形」の構成
この一連の作品の中でもちょっとお気に入りなのです。
2016年10月5日
糸の重なりでもって「円」を作る。
円形は最も超人的で不思議な形です。
生活の中にはいっぱいある「円」コンパスでしか正確な円は描けないです。
月も地球も星はみんな「まん丸」です。
これがどうしてかいつも不思議に思っているのです。
まん丸は古代から今日に至るまで始まりも終わりもない永遠を表す印。
試行錯誤の末ここへたどり着くも
まだまだ試作の段階。
2016年9月29日
久し振りにF-0のキャンパスを使いました。
「星形」の組み合わせなのですが・・・試作です。
2016年9月24日
交差-4での作図をある目的をもって、重ねると中心の「地空き」が6角形になる。
その時できた「形」を意識的に繋げていき「3角形」の「地空き」をつくる。
時として何を刺繍するかでなくどの様な地空きを作るか
それをテーマにそれを課題とする時がある。
いかにして美しい3角形と6角形を作るかそれが問題。
2016年9月17日
生地に転写した「下絵の模様」に沿って色糸を使い「ぬい進める」
今までの刺繍の、そのような概念ではなく
「糸の重なり」に重きを置いた構成。
2016年9月12日
昭和43年4月に発行された高橋正人さんの「視覚造形の基礎」を読んでいる。
48年前の本で長い間本棚で埃をかぶっていたのだが数学的形態と現代造形と言うここの論文が衝撃的で久し振りに熱くなった。
何回も読んだはずなのにこの感動はこの衝撃は何なのかと そんなことを考えながらの作図。
今回の構築は三角形
2016年9月7日
直線の移動による放物線の構成は時として「七宝」模様になる
色を使わずあえてモノトーンで。
2016年9月2日
ある基点から放たれた2つの光が出会い、すれ違う時
予期せぬ形が生まれます。
2016年8月25日
針を出したところから刺したところまでの一筋の糸を一針といいます。
この一針の糸をある秩序に沿って交差さすのです。
その時にできた形を構築すると様々な模様になります。
2016年8月19日